トラック長距離運転後に発熱、血尿、腹腔内出血を初期症状に発症したレジオネラ肺炎の1例

症例
68歳男性、高血圧と心房細動にて内服加療中、トラックで仕事に出て翌日夕方帰宅後の夜に39℃台の発熱、その後改善なく、関節痛、腹痛、血尿の出現により当院内科を受診し、腹腔内血腫を疑い入院とした。第2病日、左下肺野に浸潤影出現、咳、痰など下気道症状と頭痛が出現したため細菌性肺炎と考えた。多彩な臨床症状、低Na血症が見られたためレジオネラ肺炎を疑い、CTRXとAZM併用にて治療を開始、第5病日に尿中レジオネラ抗原が陽性となり診断に至った。臨床症状は治療開始後、緩徐に改善、抗菌薬治療は10日で終了した。

考察
国内外で長距離トラック運転手のレジオネラ肺炎症例が報告されているが、本症例も病歴からトラックの空調設備が感染源と推測している。また、腹腔内出血の合併は非常に稀であり診断に苦慮したので今回報告する。


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