当院におけるレジオネラ肺炎の臨床的検討

対象と方法
2004年〜2013年に当院で経験したレジオネラ肺炎散発例16症例の臨床的検討を行った。

結果
男性14例、女性2例。年齢は40〜86歳。感染源として温泉、循環風呂、冷却塔と院内感染の可能性が考えられた。糖尿病や高齢などの免疫抑制状態にある症例が多く、危険因子になったと考えられた。合併症には肝機能障害9例、低Na血症6例、消化器症状3例、腎障害4例、神経症状4例があった。診断は尿中抗原陽性15例、喀痰からのレジオネラ菌分離6例、マイクロプレート凝集によるペア血清上昇は7例に認められ、原因菌と推定されたのはL.pneumophila血清群1が9例、本邦初の血清群12が1例であった。

考察
L.pneumophila血清群1以外による感染症や発症早期の場合は尿中抗原が陰性となる可能性があり、多彩な症状を呈する肺炎ではレジオネラ肺炎を念頭に置いた検査、治療が必要である。


レジオネラ文献, 発症例カテゴリーの記事