西.当院で経験したレジオネラ肺炎14散発例の臨床学的検討

背景
レジオネラ肺炎は死亡率が高く、診断が容易でない。そのため早期発見と適切な治療が必要である。そこで当院で経験した14散発例について臨床的検討を行った。

方法
バイタル・Na値・CK値・肝/腎機能・PSI・初回抗菌薬・診断後治療・転機について検討した。

結果
男性8人、女性6人。年齢は29〜94歳。基礎疾患は14例中11例でみられ、10例が慢性閉塞性肺疾患、肝硬変など免疫不全状態であった。主訴は感冒症状、消火器症状、意識障害など様々。初診時、7例に体温異常、6例に意識障害を認めた。血液検査ではNa低値、CK高値、肝・腎機能障害を呈さない例も多かった。尿検査では11/12例に異常を認めた。改善例と死亡例(CPAなどを除く6例)それぞれ半数はβラクタム系で初期治療された。レジオネラ肺炎の予測因子は8例で0〜1点で、予測困難であった。PSIスコア4〜5は改善例で3/7例、死亡例7/7例であった。

考察
PSI5でも早期診断、適切な抗菌薬投与で生存する例もあり、リスク因子の有無、患者背景、臨床症状、抗菌薬使用歴などから早期に疑い、早期診断、早期治療が重要であった。


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