西.マルチプレックス・リアルタイムPCR法により診断しえた重症レジオネラ肺炎の1例

マルチプレックス・リアルタイムPCR法により診断しえたLegionella anisaによる重症肺炎例を経験したので報告する。

症例
65歳男性。2年前に胸腔胸下左上葉切除術を受けUFT内服治療を行った。発熱で近医受診、急性肺障害と診断。肺水腫による呼吸状態悪化。改善なく重症肺炎、呼吸不全にて日赤長崎原爆諫早病院へ転院。転院後の検査で喀痰細菌培養陰性、尿中レジオネラ抗原陰性、喀痰レジオネラLAMP法陰性であったが、23種の呼吸器ウイルス・細菌に対するマルチプレックス・リアルタイムPCR法で検査した結果、喀痰がpan-legionella陽性となった。L.pneumophilaに対するPCR法では増幅が見られなかった。そこで、レジオネラ属の16s ribosomalRNA領域に対するプライマーをデザインし、増幅産物をシーケンシング解析したところL.anisaが起因菌と判明した。抗生剤投与にて喀痰中のレジオネラDNAは陰性化するも肺炎コントロール不良、心不全増悪、DIC併発にて死亡。

考察
マルチプレックス・リアルタイムPCR法は重症肺炎診断に極めて有用な方法であると考えられる。


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