超音波処理による拭取り試料からのLegionella sp.検出法の検討

目的
Legionella sp.の検査で水試料以外にバイオフィルム採取を目的に拭取り試料も検査対象としているが、同一箇所から採取した水試料・拭取り試料の内、水試料のみから菌が検出される事例が複数認められたため、拭取り試料からの検出法を検討したので報告する。

方法
L.pneumophilaPseudomonas sp.、Microbacterium sp.、及び土壌を温泉水に添加しバイオフィルムを形成させ、拭取りキットの綿棒で拭い20本の試料を作成した。試料を滅菌水中で1分間攪拌の後、超音波洗浄器で時間を変えて超音波処理し、処理時間毎のL.pneumophilaの菌数を計測した。

結果
無処理との比較は次の通り。300秒は同値、240秒は5倍、180秒は10倍、120と60秒は7倍、30秒は5倍、20と10秒は3倍、5秒は1.5倍であった。

考察
超音波処理は従来法で菌を検出できなかった拭取り試料に対して、菌分離の可能性を高めることを示唆している。


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