早期のECMO導入にて救命し得た重症レジオネラ肺炎の一例

目的
今回、ECMO(膜型人工肺)を使用し、救命し得た重症レジオネラ肺炎を経験したので報告する。

症例
54歳男性(生来健康、温泉歴なし)はレントゲンにて両側浸潤影、尿中抗原陽性でレジオネラ肺炎と診断され当院へ救急搬送された。著明な低酸素血症を認めたため気管挿管、人工呼吸管理とした。ICU入室後、レボフロキサシン、リファンピシンにて治療を開始し、第2病日にはFi021.0にPEEPを加えた呼吸管理をしたが、低酸素血症は改善しなかったため、V-V ECMOを導入した。導入後はFiO2を0.4程度に、一回換気量6ml/kg程度に制限し、高いPEEP圧をかけ、肺保護を管理した結果、血中酸素分圧は改善し、浸潤影も改善傾向にて第7病日にECMOを離脱した。同日、提出していた喀痰からもLegionella pneumophilaが培養され、診断を確定した。その後も徐々に改善し、第35病日に退院となった。

考察
通常の人工呼吸では管理できない可逆的な重症肺炎に対しては早期にECMOを導入し、肺保護を検討すべきと考える。


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