温泉でのレジオネラおよびアメーバに対する消毒方法の検討

目的
温泉の循環装置導入に伴い、ろ過装置のろ材や配管、温泉浴槽内でレジオネラが発生し、感染事例が多発することとなった。またレジオネラの発生には宿主であるアメーバを含めた消毒が必要と考えられるが、一般にレジオネラを消毒する薬剤濃度ではアメーバの殺細胞効果は期待できない。塩素薬剤に代わる消毒剤として、今回は第四級アンモニウム塩と2-フェノキシエタノールの混合液によるレジオネラ及びアメーバへの消毒効果について検討を行い、更に系内の清掃を行った後、銀イオンを添加した結果について報告する。

方法
1.第四級アンモニウム塩と2-フェノキシエタノールの混合液にLegionella pneumophilaを添加し、培養後の菌数から消毒効果を評価した。
2.アメーバのACbuffer懸濁液に混合液を添加し、細胞致死率を算出した。
3.混合液でろ過槽、浴槽内を清掃し、その後、銀イオンを添加した。

結果
1.第四級アンモニウム塩と2-フェノキシエタノールの0.03%混合液はレジオネラに対して消毒効果が認められた。
2.アメーバの細胞致死率は10分後で90%、60分後で100%であった。
3.混合液でろ過槽及びろ材の洗浄を行った結果、ろ過槽からアメーバは検出されなかった。また、混合液で浴槽内を清掃後、銀イオンを添加した結果、浴槽内からレジオネラは検出されなかった。


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