LAMP法による浴槽水からのレジオネラ属菌検査結果

目的
浴槽水等2、821検体のLAMP法と培養法の検査結果を解析し、LAMP法によるレジオネラ属菌迅速検査の有用性を評価した。また、レジオネラ属菌が検出された浴槽施設において化学的除菌洗浄を実施し、その洗浄効果の評価にLAMP法を用いた例を紹介する。

方法と結果
浴槽水等2、821検体をLAMP法及び培養法によってレジオネラ属菌を検査した。浴槽水の場合、培養法では2393検体中321検体、Lamp法では1042検体がレジオネラ属菌陽性であった。培養法陽性でLamp法陰性の不一致は29検体、培養法陰性でLamp法陽性の不一致は750検体であった。培養法陽性でLamp法陰性の不一致は生じない必要があるが、今回29検体存在した。内、9検体は同一施設の検体で、同施設から分離されたレジオネラ属菌は既に報告されている菌種には該当しなかった。検出できない未知のレジオネラ属菌種が存在することに注意が必要である。次に、浴槽設備の化学的除菌洗浄前後でLAMP法および培養法により洗浄効果を評価した。洗浄は、残留遊離塩素濃度500mg/L以上で1時間以上循環させることを原則とした。洗浄前は全ての系統でLAMP法、培養法ともに陽性だった。洗浄後は7系統中5系統でLAMP法陰性、培養法は全て陰性だった。洗浄後、LAMP法で陽性となった2系統については生菌は塩素で殺菌されたがDNAが分解されず残存したと推測される。培養法で不検出という現行基準に対して、LAMP法は安全側で迅速に判断できることが改めて示された。以上のことからLAMP法は浴槽水の衛生管理に有用であると判断する。


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