レジオネラ属菌を検出するためのアメーバ共培養法に関する検討

目的
レジオネラ症防止対策には培養法で検出可能なレジオネラ属菌だけでなく、培養不能レジオネラの生息状況も把握しておく必要がある。本研究では浴槽水中の人工培地で培養できない状態、また培養不能菌種を含めたレジオネラ属菌を検出するために、アメーバ内で増殖することを利用したアメーバ共培養法の検討を行った。

方法
レジオネラ標準株を用いたアメーバ共培養法はco-cultureとco-culture/PYGCの2系列で検討を行った。本研究での培養増殖条件を実際の浴槽水試料に適用するためレジオネラ属菌以外の微生物類を抑制する抗生物質Vancomycin及びPolymyxin Bを添加し、アメーバ共培養法を行い、レジオネラ属菌増殖への影響を検討した。

結果
co-culture/PYGCは、初期菌数102〜104cfu/mlが7日後に約105倍に増殖した。co-cultureは、最も増殖した場合でも101倍程度であった。これらの結果から、レジオネラ標準株を用いたアメーバ共培養法はco-culture/PYGCの方がレジオネラ属菌が増殖することが確認された。抗生物質の影響については添加しない時と同様にレジオネラ属菌が増殖することが確認された。現在、実際の浴槽水試料からアメーバ共培養法によりレジオネラ検出を行っている。


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