レジオネラ症患者由来と環境由来SG1株間の疫学的及び病原性相違に関する研究

目的
臨床分離L.pneumophilaの80〜90%はSG1である一方、人工温水環境でのSG1株分離頻度は非常に低い。欧米では臨床分離SG1株と環境分離SG1株で大きな相違があることが報告されている。本研究では、なぜ臨床分離株に特定のLPS構造をもつSG1株が集中するのか、その要因の解明を目的とする。

方法
臨床分離株、循環式浴槽水由来株、冷却塔水由来株を対象に、SG1LPS合成遺伝子クラスター内のターゲット遺伝子に対しPCRにて分類し、病原性、及び環境での生存に重要な役割を果たすLvh system等の有無を調べた。

結果
1.mAb3/1 code genelag-1陽性株:臨床分離株84%循環温泉由来24%冷却塔由来0%
2.65kb pathogenic island:臨床分離株16%循環温泉由来29%冷却塔由来86%
3.Rtx :臨床分離株84%循環温泉由来16%冷却塔由来66%
4.Lvh :臨床分離株51%循環温泉由来74%冷却塔由来66%
現在、アメーバ及びマクロファージ由来細胞への病原性について検討中であり、以上の結果から、なぜ臨床由来に特定のSG1株が集中するかについて考察する。

謝辞
アクアス株式会社に対し、環境由来株の分与に深謝


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