レジオネラによるIL-lβ産生に対するCRPの抑制効果

目的
炎症マーカーとして広く用いられるCRPだが、補体の活性化や細菌のオプソニン化を促進し、貪食を誘導するなどの働きがある。そこで、CRPがレジオネラ菌と細胞の相互関係に与える影響を実験により検討した。

方法
単球系細胞株THP-1に対し、L.pneumophila NUL1株(LPN)で刺激を加え、6時間後の細胞障害性について、培養上清中のIL-lβを、さらにヒトリコンビナントCRP(rCRP)との共培養後のIL-lβを測定した。また、rCRPのLPNに対する抗菌活性を測定した。

結果
LPNによる細胞障害性は、菌の濃度依存性に細胞障害を示したため、実験は障害性の少ない条件で行った。LPN刺激によりIL-lβは有意に上昇し、rCRP0.1mg/dL存在下では有意に抑制され、その抑制効果は濃度依存的であった。今回の実験のrCR濃度ではLPNの発育は阻止されなかった。

考察
本実験により、CRPは過剰な炎症を抑制している可能性が示唆され、レジオネラ肺炎の病態にも関わっている可能性が考えられた。


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