レジオネラのL7/L12リボソーム蛋白をターゲットとした新規迅速診断キットに関する検討

目的
レジオネラの迅速診断には尿中抗原検査が頻用されているが、L.pneumophila血清型Ⅰ以外に対する診断率が低いこと、過去の肺炎既往症との関連に注意が必要なことなどから、今回、細菌のリボソーム蛋白の一つ、L7/L12蛋白を抗原とする尿中抗原診断キットを考案、その有用性についてマウスを用いて検討を行った。

方法
A/JマウスにL.pneumophila血清型1~9、L.dumoffii他を気管内接種し、感染後の肺内菌数等の測定を行った。

結果
L.pneumophila血清型1感染後、肺内菌数の増減に伴い、肺ホモジネート上清・尿中L7/L12蛋白値も増減し、菌数との相関が認められたのに対して、既存キットでは肺内菌数が減少しても、陽性が持続した。またL7/L12蛋白は血清型1のみならず、他の血清型や菌種においても陽性を示し、肺内菌数との相関も認められた。

結論
以上の結果から、本診断キットは既存の迅速診断キットと比較し、より臨床診断に有用であると考えられた。


レジオネラ文献, 検査方法カテゴリーの記事