新生児室でのレジオネラ症の発生と当院における対策

宮古病院新生児室にて生後8日の児から尿中レジオネラ抗原が陽性となった。院内感染の可能性から新生児室、分娩室の蛇口、空調噴出し口などからサンプリングを行い検査した結果、分娩室の温水からレジオネラ菌が検出された。沐浴時、または手洗い時の飛沫を介して新生児が嚥下し、感染が生じた可能性が示唆された。院内全ての蛇口の温水フラッシュ、貯湯槽の洗浄、クーリングタワーの洗浄を行ったうえで、レジオネラが検出された蛇口の交換を行った。対策以降、検出していない。関東地方の一部と沖縄県の水道水は硬水で、煮沸すると炭酸カルシウムが沈降してボイラーの熱効率を悪化させる。このため院内の軟水生成器を通してから加熱利用していたが軟水化により塩素濃度が下がっていた。また、熱傷防止のため温度が50℃と低めに設定されており、レジオネラの繁殖に有利な環境であった。老朽化施設の配管設備、硬水という要因が重なっての院内感染が疑われる症例として報告する。


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