病院におけるレジオネラ対策

当院でのレジオネラ菌による汚染事例2件を報告し、易感染性の患者が多い病院においてその対策で工夫した点を提示する。
①救急病棟に入院中の患者がレジオネラ症と診断され、病室のシンクの給湯水からレジオネラ菌が検出された。拡大調査の結果、同病棟、及び同一フロアーICUに入院する患者にレジオネラ症を疑わせる者は確認できなかった。また、救急病棟・ICUのある棟の給水給湯設備の残留塩素濃度が全体的に低いことが判明した。対策として、菌が検出された病室の給湯設備のミキシングボックスから蛇口までを交換し、当該棟の配管消毒を行った。再発防止としては給水・給湯設備のフラッシングを徹底、給湯温度を55℃から60℃に変更した。更に検査体制を強化した。
②歯科診療ユニットのうがい水からレジオネラ菌が検出された。すべてのユニットの塩素消毒及びフィルター交換を行った。追跡調査ではいずれの患者にも異常を認めなかった。再発防止としてユニットのフィルター交換の徹底と診療開始前のユニット水のフラッシングを徹底した。その結果、十分な塩素濃度が得られている。病院における日常の対策としては、監視体制の整備、給湯の温度管理、給湯・給水設備のフラッシングによる配管内の停滞防止が重要で、更にそれらが徹底される工夫が重要である。


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