リアルタイムRT-PCR法を用いたレジオネラ迅速検査法の検討

目的
PCR法・LAMP法は迅速性に優れているが、生菌のみを検出することはできない。そこでDNAより菌の死後速やかに分解するとされるRNAを標的にしたRT-PCR法について検討した。

方法と結果
①3段階の濃度の試料水を二分し、一方は無処理のまま、もう一方は塩素処理を行い培養法、PCR法、RT-PCR法で測定した。塩素処理を行った方は培養法で全ての濃度で0cfu/100mlを示したが、PCR法、RT-PCR法では無処理と同様の値を示した。
②塩素処理を行った後、0〜96時間後にRT-PCR法で測定し、経時変化を確認したところ48時間後までは検出され、72時間後以降は検出されなかった。
③PCR法でレジオネラが検出された浴場施設の殺菌洗浄後の試料についてPCR法とRT-PCR法で測定したところ同値を示した。再度殺菌洗浄を行った後、PCR法では検出された試料についてRT-PCR法で測定したところ不検出だった。培養法では全て不検出。

考察
レジオネラのRNAは塩素処理後も長時間残存することが判明した。RT-PCR法でレジオネラの生菌のみを選別するには、前処理等を工夫する必要があると考えられる。


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