アルカリ泉掛け流し式浴槽に対するモノクロラミン消毒の導入

目的
次亜塩素酸ナトリウムは殺菌効果は高いがカルキ臭、有害副生成物の生成、泉質による殺菌効果の低下などが指摘されている。特にアルカリ泉ではレジオネラ属菌の検出率が高い傾向にあること、掛け流し式施設で循環式施設より検出率が高いことが指摘されている。そのような中、次亜塩素酸ナトリウム替わる安全で効果的な消毒方法が求められている。今回、実際の入浴施設で、アルカリ性温泉水使用の賭け流し式浴槽水に対し、長期間の消毒効果の確認を行った。

方法
継続的に同一遺伝子型のレジオネラ汚染が確認された温泉タンク内の温泉水にモノクロラミンを2ヶ月間自動注入し、タンク内の温泉水、入浴後の浴槽水のレジオネラ属菌数、アメーバ数などの微生物検査と、水質検査を7回実施した。

結果
各浴槽水のモノクロラミン濃度は入浴による大幅な減少はなかった。レジオネラ属菌・アメーバは不検出、従属栄養細菌もほぼ不検出だった。水質検査ではカルキ臭の原因、トリクロラミン不検出、入浴者アンケートでも不快な臭気、肌の違和感などの指摘はなかった。以上から、モノクロラミン消毒はアルカリ泉掛け流し式浴槽の新しい消毒方法として期待できる。


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