浴槽水からのレジオネラの単離、および定量化における免疫磁気分離法の評価

目的
日本のレジオネラ症の殆どは浴槽水が原因と考えられている。浴槽水の濃縮は通常ろ過法で行われるが、環境微生物が多い検体の場合には分離、計数が困難な場合がある。そこで、従来法(ろ過法)と新規の免疫磁気分離法を比較検討した。

方法
種々の泉質の浴槽水等191検体について従来法と免疫磁気分離法の濃縮方法について比較検討した。浴槽水45mLに10X緩衝液5mLとビーズ0.15mLを加え1時間混合後、磁石でビーズを回収し、50mL1X緩衝液で1回洗浄してGVPC寒天培地に接種した。

結果
①免疫磁気分離法はろ過法に比べ、感度78.3%、特異性94.7%となった。
②7検体が免疫磁気分離法で検出、ろ過法非検出。13検体がろ過法で検出、免疫磁気分離法非検出。
③雑菌除去効果は免疫磁気分離法で濃縮した場合、従属栄養細菌は追加洗浄無しで92cfu/plateのところ追加洗浄2回で非検出になった。以上のことから免疫磁気分離法はろ過法とほぼ同じ検出結果であったが、レジオネラ属菌以外の微生物の多い検体ではより有効であると考えられる。


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