Legionella pneumophilaの遺伝子型別による菌株解析

目的
この5年間でレジオネラ症例数は5倍に増加した。尿中抗原迅速診断法の普及による診断数増加と思われるが、そのため感染源解明に必要な患者からの菌の分離頻度は低下している。今回、Legionella pneumophilaの遺伝子型別法で1980年の初症例から2008年までの臨床分離株について型別を行った。

方法と結果
遺伝子型別法(SBT)にて151株の型別を行なったところ96種類の遺伝子型に分けられ、本法の有用性が確認できた。また臨床分離株とは別に、浴槽水、冷却塔水、土壌、それぞれの分離株について型別を行ったところ、浴槽水分離株の多様性、生息域により遺伝子型の分布が異なることが示された。

考察
欧米に比べて臨床分離株の遺伝子型が多様であることが分かったが、これは日本では入浴施設が主要な感染源であり、浴槽水からの分離株の多様性が反映されているのかもしれない。


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