水環境に存在するLegionella pneumophilaの膜タンパク質の遺伝子型

目的
Legionella 属菌は自然環境中に広く存在しているが現存量は少ない。一方、スパや冷却塔など水を循環使用する人工環境でしばしばレジオネラ症を引き起こすなど特徴に違いがあると考えられることから自然環境と人工環境に存在するL. pneumophilaの膜タンパク質をコードする遺伝子に着目し、その違いを明らかにした。

方法
検査試料として人為的影響が少ない源泉付近(鹿児島、パハン(マレーシア))、人工環境として冷却塔(大阪)、噴水(バンコク)から採水。解析対象としてはL.pneumophila1株、Paris株、Lens株、Corby株の4株に存在する膜タンパク質をコードする遺伝子の内、塩基配列の相同性が低く、非同義置換の割合が高い遺伝子、今回はABC輸送体をコードすると考えられる遺伝子を対象とした。

結果と考察
鹿児島/パハン、大阪/バンコクの二つに大きく分かれ、採水時期による遺伝子型に変化は見られなかった。また、アミノ酸配列として評価した所、遺伝子型と同様2つに分けられた。即ち、自然環境と人工環境では基質輸送に関わる膜タンパク質の遺伝子型は異なり、変異はアミノ酸レベルで生じていることを確認した。


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