Legionella dumoffiiの低温下での増殖を促進する遺伝子の解析

背景
レジオネラ属の1菌種であるL.dumoffiiによる肺炎は、臨床症例において劇症化することが報告されている。本菌がプラスミドを持つことに着目し、L.dumoffiiTEX-KL株のプラスミド(pLD-TEX-KL)の全塩基配列を決定し、遺伝子解析を行った結果、このプラスミドには接合伝達能力、プラスミド自身を他の細菌に移行させる能力があること、更にこのプラスミド上に低温で増殖するために必要な遺伝子が存在することが分かった。そこでその責任遺伝子の解析を行った。プラスミドを失った株、カナマイシン耐性遺伝子を挿入した変異株を作成し、野生株との低温増殖能力を比較した。

結果と考察
L.dumoffii TEX-KL株のプラスミドは約66kbpで、その上に57のORFが同定され、このpLD-TEX-KLは高頻度で接合伝達されることが確認された。プラスミドをcureした株では低温下での増殖は野生株と比較して遅く、責任遺伝子はtraApと考えられた。


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