LAMP法による温浴水等のレジオネラ属菌検査結果

目的
レジオネラ属菌の培養法による検査に比べ、LAMP法などの遺伝子検査は陽性/陰性の判定結果が数時間で得られ、現場における温浴水のレジオネラ属菌管理対策の迅速化に有用であると第34回年次大会で報告している。本報では温浴水など1、108検体のLAMP法と培養法の検査結果により、有用性を評価した。

方法
全国の温浴水等1、108検体をLAMP法と培養法によってレジオネラ属菌検査を行った。LAMP法はろ過濃縮後の検水を試薬キットE(栄研化学)を用い、リアルタイム濁度測定装置(栄研化学)で核酸を増幅・検出した。培養法はろ過濃縮した検水を酸処理後、GVPC培地に接種、37℃で8日間培養して得た集落を計数した。

結果
レジオネラ属菌検査において培養法陽性でLAMP法陰性の割合が少ない必要があるが、検査の結果は、温浴水で0.6%、貯湯槽水で1.4%、拭取り検査で4.9%と、低い菌数の検体で培養陽性、LAMP陰性の割合が存在した。又、LAMP法の結果からレジオネラ属生菌数の定量化を試みたが温浴水でのLAMP法陽性の内66%は死菌を検出し、現段階での定量化は難しい。LAMP法は、浴槽水のレジオネラ属菌の管理基準(生菌数10CFU/100ml未満)に対して安全側で迅速に判断出来ることから温浴水系のレジオネラ属菌汚染が無いことの確認に有用と判断する。


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