Legionella anisaの同定法の比較検討

目的
L. anisaの同定はこれまで日本ではDNA-DNAハイブリダイゼーション(DDHレジオネラ極東)で行われてきたが、今回他の方法と比較した。

方法
異なる施設由来の環境分離株43株(冷却塔水由来40、湯口水由来2、浴槽水由来1)及び基準株ATCC35292を用いた。これらは青白自発蛍光を有しDNA -DNAハイブリダイゼーションでL. anisa株と同定された。これらの株について①L. anisaの特異的同定のためのラテックス粒子凝集試験キット(スライデックスレジオネラキット、日本ビオメニュー)②種の同定のための16SrRNA遺伝子の塩基配列決定(500bp)を行った。

結果
1. 16SrRNA遺伝子の塩基配列決定によりL. anisaは基準株と同配列の型と1塩基欠失ヘテロ型の2型に分類され、環境分離株43株中、72.1%が1塩基欠失ヘテロ型であった。
2.ラテックス凝集試験では陰性の株が見られ、現在までのところ感度は69%であった。

考察
16SrRNA遺伝子の塩基配列決定によりL. anisa株をすべて同定することができた。一方、フランスで開発されたラテックス凝集試験では偽陰性が見られ、日本の分離株の検査法としては十分ではなかった。


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