循環式浴槽におけるレジオネラ属菌対策-ろ過器内清浄度維持に及ぼす高濃度塩素消毒実施頻度の影響-

目的
温浴施設におけるレジオネラ属菌対策においてろ過器を含めた循環配管系内の定期的高濃度塩素消毒は系内の清浄度維持に極めて有用な管理手法である。循環浴槽配管に分岐接続したろ過器を用い、ろ過器内の清浄度維持に及ぼす高濃度塩素消毒実施頻度の影響を検討した。

方法
電解次亜塩素酸により浴槽水の殺菌管理を行い、営業終了後にジクロロイソシアヌル酸ナトリウム(ヘルス湯浄剤)で毎日、又は週一回、10mg/Lにて高濃度塩素消毒を行い、経日的にろ材中の従属栄養細菌、レジオネラ属菌及び自由生活性アメーバ(以下FLA)を検査した。

結果
約2ヵ月の実験の結果、
①毎日実施はろ材へのFLAの定着及び増殖を抑制しレジオネラ属菌汚染を防止した。
②週一回の実施についてはいずれの増殖も完全に抑えることは出来なかった。
従って、高濃度塩素消毒実施は各温泉施設において入浴者数や営業時間等の負荷に合わせた適正な頻度設定の必要性が示唆された。


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