リアルタイムRT-PCR法を用いた環境水中のLegionella 属菌の迅速検出

目的
レジオネラ属菌の迅速な検出のためDNAを標的とした方法が数多く開発されているが、培養法をレファレンスとした場合、偽陽性が多くなることが報告されている。そこでこれを改善するために、RNAを標的としたリアルタイムRT-PCR法を開発し、25試料を用いて検討を行った。

方法
試料を遠心濃縮しRNAを抽出後、DNase処理、RTを行った。PCRにはCycleavePCR Legionella Detection Kit(TaKaRa)を使用し、リアルタイムPCR装置はSmartCycler(Cepheid)を用いてレジオネラ属菌の5SrRNAの検出を行った、同時に同一試料で培養法(ろ過濃縮)も実施しレジオネラ属菌の検出を行った。

結果
培養法は陽性率36%(9/25件)でその内訳は、100mlあたりの菌数が10〜90CFUが5件、100CFU以上が4件であった。PCR法は培養法をレファレンスとしたカットオフCt(Threshold Cycle)値の検討により陽性率44%(11/25件)で感度100%、特異度88%であり、従来のDNAをターゲットとした遺伝子検査法に比べ偽陽性が改善される傾向にあった。現在検体数を増加して検討継続中である。


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