環境水からのLoopampレジオネラ検出試薬キットを用いたLegionella属菌の検出

目的
レジオネラ症防止指針では環境水からのLegionella属菌の検出には基本的に培養法が用いられているが、培養に3〜10日間を要することから感染防止対策の遅れが懸念されている。このような状況のもと、栄研化学より独自に開発した遺伝子増幅法であるLAMP法を原理とする「Loopampレジオネラ検出試薬キットEが新しく発売された。Lamp法は1ステップで1時間以内にDNAを109〜1010倍に増幅でき、また極めて特異性の高い方法といわれており、本キットを用いた環境水からのLegionella属菌の検出について各種検討を行った。

方法
キット添付文書に従い、冷却遠心により100倍濃縮した検水2mLからアルカリ抽出法によりDNAを抽出後、用時調製したマスターミックスと混合、測定を行った。増幅反応および判定にはLoopampリアルタイム濁度測定装置(LA-320C、栄研化学)を用い、同時に目視による判定を行った。

結果と考察
環境水からのLegionella属菌検出において、LAMP法を原理とした本キットは検体処理を含めても数時間で結果が得られ、また、特異性が高い検出法であり、さらに培養法の検出限界以下の場合においても高率に陽性となることが確認された。以上のことから本キットを用いて検査を行うことは迅速、かつ確実なレジオネラ感染防止、あるいは感染再発防止対策に有用であると考えられる。


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