循環式浴槽におけるレジオネラ属菌除菌技術の評価研究

目的
循環式浴槽において、ろ過器が生物浄化状態でレジオネラ属菌の定着条件を想定し、各種除菌技術を適用した場合の浴槽水中のレジオネラ属菌の動向を調査、各処理方式のレジオネラ属菌対策としての有効性を評価する。

方法
1.循環式浴槽に微生物汚染を受けたろ過器のろ材を少量添加し、水を循環させ、レジオネラ属菌、アメーバ類、各種細菌類の定着挙動を調査した。
2.定着確認後、①塩素処理②紫外線処理③MF(精密ろ過)処理を実施、処理前後のレジオネラ属菌等の挙動を確認した。
3.複数材質種の板・配管を浴槽内に浸透し、各種細菌の挙動を調査した。

結果
1.循環開始後の浴槽水中、レジオネラ属菌の増加はアメーバ類の増加に追従。また従属栄養細菌、一般細菌の増加も確認した。
2.各種処理後の結果は①塩素処理はアメーバ類を効果的に抑制②紫外線処理は直後でのレジオネラ属菌を抑制したが、徐々に増加。紫外線処理出口以降の配管、浴槽の汚染によるものと判断する③MF処理は初期はレジオネラ属菌を90%以上除菌するものの、短時間で膜の閉塞を生じた。
3.各種材質への細菌類付着は銅が最も少なく、鉄が最も多かった。銅は抗菌作用が高く、また鉄は腐食生成物を嵩高く生じ、バイオフィルムが多く定着したものと考えられる。


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