アメーバ寒天法を使用したLegionella pneumophila環境分離株の病原性評価

目的
レジオネラ属菌の環境分離株は患者よりの臨床分離株ではないので、分離株のすべてが病原性であるかどうかわからない。我々はLegionella pneumophilaの病原性を評価する定性法としてアメーバ寒天法を考案した。今回、この方法を使用して水環境から分離されたL.pneumophilaの病原性を調べた。

方法
1986年より2004年にかけて国内の水環境から分離されたL.pneumophilaを同一のクローンに由来する菌株の重複を避けた215株を供試菌として調べた。

結果と考察
水環境より分離された215株は全てアメーバ寒天培地上に集落を形成した。この結果は、調べた全ての水環境分離株は病原性を持っていることを示しており、「培養検査法は病原株の数を知る定量法」であることも示唆している。また、生きているが培養できない状態のL.pneumophilaをアメーバと共培養することで集落形成能を回復させると、その株は病原性を持つことが報告されており、これは培地上での集落形成能がヒトへの病原性と密接に関連することを示唆している。


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