一般市中病院浴槽水におけるLegionella属菌の調査

平成11年に公衆浴場、旅館業等に対するレジオネラ属菌防除指針が通知されたが、易感染者が多数入院している病院の入浴施設に関しては、対象から外れている。そこで、我々は、一般市中病院の浴槽水におけるLegionella属菌の分離状況を調査したので報告する。

方法
仙台市内のA病院(500床)2病棟とB病院(190床)の男女計2施設4箇所の患者用浴槽水を対象とし、継時的に入浴患者数、水温、pH、遊離残留塩素濃度を計測し、各々浴槽水500mLも併せて採水、調査した。

結果と考察
4箇所の浴槽水は共に散発的にコロニーの発育が確認され、そのうち3箇所は入浴開始1時間目の検水から確認された。分離された菌株は全てL.pneumophilaではなく、他のLegionella spp.であった。
これまで、本邦において、Legionella属菌による院内感染が散見されており、今回の調査では、L.pneumophilaは検出されなかったものの、他のLegionella属菌における感染症例も報告されていることから、一般市中病院の入浴施設におけるレジオネラ汚染の防止対策の充実を図るべきであると考える。


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