多臓器障害を来し、薬剤の関与も考えられ、ステロイド療法が有効であったレジオネラ肺炎の1例

症例
53歳の男性、温泉に行った7日後から発熱、咳嗽、倦怠感を認めたため常備薬である市販薬を内服。改善がみみられず、症状が悪化したためさらに4日後に近院を受診した。胸部レントゲン上左下肺野に肺炎像を指摘され、同日、当院に紹介入院となった。

生活歴
飲酒歴は日本酒4合程度、喫煙歴は40本を30年間。3年前より高血圧を指摘されていた。

主訴
意識レベルやや不穏状態、発熱(40℃)、低酸素血症、肝機能障害が認められた。

経過
入院当日からIPM/CS1g/日、CPFX600mg/日の抗菌剤の併用投与を受けたが病状はさらに悪化。その後、ステロイドの追加投与を受けたところ、症状、検査所見、画像所見が改善した。また、気管支鏡のBALFからレジオネラPCRが陽性であったことからレジオネラ肺炎と診断された。しかし、入院前に内服していた市販薬のDLSTも陽性を示しており、臨床経過からはステロイド療法が著効していることから、薬剤性の関与も疑われた。


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