市販園芸用土からのレジオネラ属菌の分離状況および分離株のアメーバ内増殖性と薬剤感受性

土壌中のレジオネラ属が直接レジオネラ症の感染源になることは稀であるが、園芸用土が感染源となり、発症した例も報告されているが、こうした用土におけるレジオネラ属の生息状況はあまり調査されておらず、不明な点がおおい。そこで、市販園芸用土に分布するレジオネラ属の菌種構成を明らかにするために調査を行った。市販園芸用土112試料について分離を試みたところ、11試料(9.8%)から分離され、低率ながら生息していることが判明した。また、これらの試料を室温で放置したところ、6ヶ月経過後でも分離され、長期にわたって生存することが確認できた。分離菌種は、L.pneumophilaが優占種であり、いずれもAcanthamoeba内で増殖可能であったことから病原性を有すると推測された。これら分離株の薬剤感受性試験では、minocyclineやpiperacllinにMIC値の高い株がみられることから今後継続して監視する必要があると考えられた。


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