レジオネラ亜鉛プロテアーゼの組換え蛋白の作製とその病原性の解析

目的
我々は、レジオネラ属菌の感染病態におけるレジオネラ亜鉛プロテアーゼ(proA)の意義をより明らかにするために、proAの組換え蛋白を発現させ、その酵素化学的性質および生物効果について検討した。

結果と考察
Legionella pneumophilla株よりゲノムDNAを抽出し、クローニングしたところ、本酵素はゼラチンおよびカゼインを分解した。酵素阻害剤であるphosphlramidonの効果を検討したところ、これを阻害した。また、組換えヒトmatrixmetalloproteinases-9前駆体(proMMP-9)のproAによる活性化についても解析を行ったところ、特異的限定分解によりproMMP-9を活性型MMP-9へ変換することも分かった。以上の知見より、proAは、その強力なプロテアーゼ活性を介して、細胞外マトリックス蛋白を直接分解するだけでなく、MMPの活性化を介して生体浸襲に関与する可能性が示唆された。


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