レジオネラのマクロファージ侵入と細胞内動態に関する遺伝子と機能

Legionella pneumophilaはマクロファージに貪食されてもファゴソームとリソソームの融合を阻害することにより殺菌機構に抵抗し増殖する細胞内寄生菌である。ここ数年の研究により本菌の細胞内増殖を担う染色体上の遺伝子領域としてicm(intracellular multipliation)/dot(defection organella trafficking)が明らかにされ、24の遺伝子が同定された。icm/dot遺伝子群は本菌の自然界での宿主と考えられるアメーバ内での増殖にも必須遺伝子群である。このicm/dot遺伝子群は接合により伝播するIncIプラスミドの遺伝子群と相同性を持つことにより宿主細胞内へ輸送されるエフェクター分子が、ファゴソーム-リソソーム融合阻害やorganelle traffickingを誘導するのではないかと推測されている。現在、エフェクター分子を同定するための研究が行われている段階である。


その他, レジオネラ文献カテゴリーの記事