全国各地の温泉水におけるレジオネラ属菌生息状況

2003年4月から9月の間に、全国47都道府県において温泉水600試料を採取し、検体を行った。その際、培養方法は「新版レジオネラ症防止指針」に準拠した。検体の結果、菌数は多くないものの、117試料(29.5%)からレジオネラ属菌が検出された。これを地域別にみると、中国地方で検出率が47.6%とやや高く、逆に北海道での検出率が25.5%とやや低かった他は、顕著な差は見られなかった。またこれら検出率を温泉水のpH別に見ると、pH3未満では5.7%と低く、pH3〜7.5では35.4%と高く、pH7.6以上ではこれよりわずかに低く、25.5%であった。分離同定された菌種では、Legionella pneumophilaが優占種であり、なかでも血清群1群および5群が多く分離される傾向が見られた。以上のことから、日本の温泉水には広くレジオネラ属菌が生息していることが明らかになった。


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