銭湯浴槽水の細菌汚染と浴槽環境(学会発表)

厚生省は銭湯におけるレジオネラ属菌防除については厳重な指導を行っているが抗酸菌群防除については、何ら対策を講じていない。今回は公衆衛生上の対策を喚起するために抗酸菌群検出を主目的として銭湯浴槽水における細菌の分布と浴槽環境との関連性を調べた。調査した岐阜市における26銭湯、72浴槽の内、抗酸菌群は28が培養陽性であり、レジオネラ属菌は17とそれぞれ高検出率であった。低検出率の黄色ブドウ球菌と緑膿菌以外の菌種について浴槽環境との関連性をみると、循環湯と通泡・循環湯では、一般細菌と大腸菌群は、0.6mg/L以上の残留塩素濃度と42℃以上の温度が良好な抑制効果を示していた。レジオネラ属菌では1.0mg/L以上の残留塩素濃度で抑制されていた。これに対し、抗酸菌群は温度(37?45℃)や残留塩素濃度(3.0mg/L以下)とは無関係に検出され、菌種については現在同定中である。更に入浴剤や通気との関係を見ると、入浴剤の投入されている浴槽は22浴槽で、その内15が「溜め湯」であり、その場合、全ての菌種について高検出率であった。


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