特別養護老人ホームにおける浴槽水の水質調査-その浄化、消毒機構に関して-(学会発表)

東京都およびその近郊の特別養護老人ホーム(30施設)の浴槽水を採取し、レジオネラ属菌、非結核性抗酸菌その他微生物学的調査を行った。併せて理化学的な水質検査も行った。また、ろ材として使用されている砂、セラミックボールおよび活性炭に生息するレジオネラ属菌、非結核性抗酸菌および一般細菌について、熱水洗浄による殺菌効果を検証した。レジオネラ属菌および非結核性抗酸菌は約半数の施設から検出された。浴槽水への塩素注入については細菌学的な検査結果からその有効性が認められたが、残留塩素濃度1.0mg/L未満の浴槽については十分な効果が得られない事例も見られた。残留塩素濃度3.0mg/L以上で複数種の殺菌手段を用い、更に熱水によるろ材洗浄を行っている施設の浴槽水とろ材からはレジオネラ属菌および非結核性抗酸菌ともに検出されなかった。塩素消毒を行っている施設において、消毒副生成物の処理対策を講じていない装置からはトリハロメタンが一部上水基準値を上回る濃度で検出された。


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