WYOα寒天培地とGVPCα寒天培地におけるレジオネラ属菌の発育比較

現在我が国において、環境水のレジオネラ属菌検出試験に用いられる選択培地は、WYOα培地が主であるが、ISOではGVPCα培地を採用し、また同培地は海外で多く使用されている。本報告ではWYOα培地と、GVPCα培地のレジオネラ属菌発育状況、検出状況を調査することにより、培地の種類による環境水のレジオネラ属菌検査結果の違いを評価した。レジオネラ属菌の発育状況の評価では、GVPCα培地の方がWYOα培地に比較して良好な発育支持を示した。これは、培地に含まれる選択剤の量の違いによるものと推察する。冷却水からのレジオネラ属菌の検出状況は、検出率、検出菌数ともにほぼ同程度であり、両培地での検出菌数の相関係数は0.91と高い値を示した。また、検出された菌種の校正もほぼ同様であった。これらの結果より環境水のレジオネラ属菌検査用の選択培地としてGVPCα培地は、WYOα培地と同等の性能を有すると判断された。


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