Legionella pneumophilaアメーバ及びヒトマクロファージに対する感染性変異株の性状解析

レジオネラ属菌の病原性を考える上で原生動物及びマクロファージ内における増殖性は必要不可欠な性状であると考えられる。今回我々は、Legionella pneumophilaのゲノムDNAへのミニTn10カセット挿入により作製したアメーバ及びヒトマクロファージに対する感染性変異株GB112の性状解析を行った。GB112株はアメーバAcanthamoeba poluphaga及びヒト由来マクロファージ様細胞U937に対して細胞毒性、細胞接着性及び細胞内増殖性の低下を示した。また、病原性の低下したLegionella pneumophilaNaClに対して抵抗性を示すのに対し、GB112株は病原性の低下が予想されるにも関わらず高いNaCl感受性を示した。これらの性状に由来すると考えられる遺伝子を明らかにする目的で、ミニTn10カセット半領域と隣接するGB112株ゲノムの一部を合むDNA断片を組み込んだプラスミドクローンを作製した。現在ミニTn10カセット両端に存在するIS内に設定したPCRプライマーを用いて、GB112株ゲノムのカセット挿入部位の塩基配列解析を進めている。会員外共同研究者:Yousef Abu Kwaik(Univ.Kentucky)、加藤麻紀(静岡県大)


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