Legionella pneumophilaの病原性遺伝子pt-sPに関する研究(第1報)

Signature tagged mutagenesis法を用いてin vivoにおけるレジオネラの病原性の関与する多数の遺伝子を特定した。その病原遺伝子の一つであるptsP遺伝子について、in vitroの表現型およびその塩基配列を決定したので報告する。PtsP遺伝子変異株はモルモット感染モデルにて肺内及び脾臓内の菌増殖が著明に低下していた。また、BYE-α液体培地での増殖は正常であったが、肺胞マクロファージ内で増殖開始にtime lagが認められ、さらに肺胞上皮細胞内での増殖は全く認められなかった。PtsP遺伝子の塩基配列は2、295塩基からなり、Blast Xによる相同性の検索によってPseudomonas aeruginosa Azotobacter vinelandii Escherichia coliptsP遺伝子と高い相同性が認められた。既知のptsP遺伝子は細菌特有の情報伝達系に関与するものと報告されており、レジオネラのin vivoでの病原性発現にも同様の情報伝達系が重要であることが示唆された。(会員外共同研究者;ペンシルベニア大学医学部Paul H.Edelstein、Martha A.C.Edelstein)


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