Legionella dumoffii属の青白色蛍光について解析

レジオネラ症の起因菌であるレジオネラ属菌は、現在までに47菌種が知られている。そのうちL.dumoffii、L.gormanii、L.bozemaniiなど一部の菌種は長波長の紫外線を照射すると青白色の蛍光を発し、またL.erythra、L.rubrilucensなどは暗赤色の蛍光を発するが、それらの蛍光物質は未同定である。青白色の蛍光物質を同定しようと、 L.dumoffiiを用いてIS903によるトランスポゾンミュータジェネシスを試み、1万個余りの挿入変異体をスクリーニングしたが、蛍光を失った変異体を得ることはできなかった。しかし、蛍光が減じたり、増強いた変異体は得られたので、それらの変異体のトランスポゾン挿入部位を調べた。蛍光が減じた3つの挿入変異体のうち、2つは二成分制御系のレギュレーターで、グローバルレギュレーターとして知られるgacA(sirA)ホモログへの挿入変異体で、もう1つはヒートショックタンパク質90をコードするhtpGホモログへの挿入変異体であった。また、蛍光が増強した2つの変異体はどちらも、acr-CoA dehydrogenaseをコードするyafHホモログへの挿入変異であった。以上の結果、およびさらに詳しい解析から、 L.dumaffiiが蛍光を発するメカニズムについて考察したい、としている。


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