レジオネラに対する感染防御機構におけるToll-like receptorsの役割

病原微生物に対する普遍的な認識機構としてToll-like receptors(TLRs)が発見され、自然免疫innate immunityにおける役割が明らかにされつつある。レジオネラに対する感受性はマウス近交系によって異なり、innate immunityに差異があるものと推測。本研究ではレジオネラに対する感染防御機構におけるTLRsの役割をin vitroにて検討している。コントロールマウス(C57BL/6×129/Sv)由来のマクロファージ内ではL.pneumophilaの菌数増加を認めず、レジオネラ抵抗性の遺伝的背景を有していることが確認された。TLR2遺伝子KOマウス由来のマクロファージでは著明なレジオネラの増殖が認められ、レジオネラの細胞内増殖に対する抵抗性の発現にはTLR2が必須であることを示唆している。TLR4遺伝子KOマウス由来のマクロファージではレジオネラの細胞内増殖がコントロールより抑制されている傾向がみられたが、その機序については更なる解析を要する。培養上清中のIL-12はday2においてcontroおよびTLR4KOでは著明な上昇が認められているのに対し、TLR2KO由来マクロファージにおいては有意に低い値であったが、day3にはすべての系で高値であった。少なくとも初期のIL-12secretionにはTLR2が必須であることが示唆された。レジオネラの細胞内増殖に対する感染防御機構におけるTLRsの関与が明らかとなったが、その機序については更なる解析が必要であるとしている。会員外共同研究者:竹内理、審良静男(阪大微研・癌抑制遺伝子)


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