A/Jマウスを用いたレジオネラ肺炎発症病態の解析:Th-1 cytokineの役割

マクロファージ内でレジオネラ属菌の増殖を許すA/Jマウスを用いて、IN vivo肺炎モデルおよびin vitroマクロファージ培養系にてTh-1サイトカンの役割について検討した。レジオネラ肺炎は、A/JマウスにL.Pneumophila(血清型1)を経気道的に接種することにより作成。菌の接種と同時にIFN-ν、IL-12、IL-18、IL-12+IL-18、IFN-ν+IL-18(0.5μg)を経気道的に投与した。感染2日後に肺内菌数を比較および各種サイトカンの産生をELISA法にて測定した。In vitro実験系は、骨髄由来マクロファイージにレジオネラを感染させ、培養系に上記サイトカンを添加、その後の菌数・サイトカンの変動を経時的に観察した。その結果、生食投与郡に比べIFN-ν、IFN-ν+IL-18投与郡で1log以上、IL-12投与郡で0.6logの菌数減少が見られたが、IL-18投与郡では有意な菌数減少は観察されなかった。また、IL-12+IL-18投与郡においてもIFN-ν投与郡同様の菌数減少が認められ、その効果は肺内におけるIFN-νの誘導とよく相関するものであった。in vitroではIFN-ν投与の効果が確認されるとともに、IL-12+IL-18投与でも有意な増菌抑制がみられた。今回の検討から、レジオネラ感染におけるIFN-νの役割が再認識されるとともに、IL-12、IL-18などのTh1サイトカンの併用による感染防御効果の増強の可能性が示唆された。


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