環境水由来レジオネラ属菌の検出における有機酸緩衝液前処理の検討

冷却塔水からのLegionella属菌検査時に分離されたLegionella属菌以外の混在微生物に対する有機酸緩衝液の殺菌作用を検討し、0.1Mクエン酸カリウム・クエン酸緩衝液(クエン酸緩衝液、pH2.2)がLegionella属菌の発育には影響せず、Legionella属菌以外の最近に発育抑制作用を示すことが分かった。一方、冷却塔水9検体について、200倍濃縮検水に等量のクエン酸緩衝液を添加してpHを測定した結果、検水pHが2.5〜2.7に変化し、0.2MHCl・KCl緩衝液(HCl緩衝液、pH2.2)を添加した場合(pH3.0〜7.4)に比べ、緩衝作用の強いことが判明した。これらの検水からのLegionella属菌の検出を行ったところ、HCl緩衝液処理では混在するLegionella属菌以外の微生物の発育が妨害され、9検体中2検体のみが測定可能であったのに対し、クエン酸緩衝液処理によって7検体が測定可能となり、クエン酸処理のほうが高率にLegionella属菌の検出が可能であった。


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