温泉のレジオネラ感染予防のための、Legionella pneumophilaの温泉での生存様態の解明

温泉でのレジオネラ症の感染防止には、温泉中のL.pneumophilaの生存様態を解明する必要がある。そのため、物性の異なる温泉水中で、L.pneumophilaがどのように生存し、また、どのような経路で温泉に侵入するのかについて検討した。

方法
L.pneumophilaを添加した単純中性泉を用い、pH、イオン強度、温度が菌の生存に与える影響を調べた。また、泉質の異なるさまざまな温泉水を用いたサンプル中での生存能力について検討した。一方、L.pneumophilaが検出された施設周囲の土壌からL.pneumophilaを検出し、浴槽分離株との比較を行って汚染経路の解明を試みた。

結果
L.pneumophila SG1は、強酸性温泉水では急速に死滅した。他の温泉水では代謝活性を保持した長期生存を認めた。pHは5〜8まで、温度は45℃までは同様の生存傾向を示した。イオン強度の低下は生存能を消失させた。現在までに調べた限り、浴槽分離株と、周辺土壌分離株間の遺伝子型は一致しなかった。

非学会員共同研究者
山田宏治(東邦大学医学部医学科化学科)


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