循環式浴槽施設におけるレジオネラ属菌対策事例

目的
適切なレジオネラ属菌対策が実施されている事例を紹介し、循環式浴槽施設のレジオネラ属菌対策状に寄与することを目的とする。

方法
茨城県石岡市の循環式浴槽施設における設備構造・管理方法・管理実態の調査及び浴槽水、ろ過装置ろ材のレジオネラ属菌検査を行った。

結果と考察
設備構造・打たせ湯は押しボタンにより新湯が一定時間流れるものとした。
・浴槽の水位設定を浴槽の縁とした。また、新湯の強制補給を自動化し、オーバーフロー機能を強化した。
・ろ過装置の活性石ろ材を廃止した。

管理方法
・全浴槽の残留塩素濃度を1時間毎に測定、記録し、塩素注入器の調整を行う。
・浴槽の全換水は1週間に1度であるが毎日浴槽保有水量以上を強制する。
・ろ過装置の逆洗浄は毎日5分間10mg/Lの塩素水で行う。
・夜間も浴槽水を循環し、ろ過装置・循環系の殺菌を行う。

管理実態
・浴槽水中の遊離残留塩素濃度は常時0.4〜1.0mg/L程度を維持した。

レジオネラ属菌検査結果(3ヶ月に1度)
・全浴槽水とも全て不検出(10CFU/100mL未満)であった。
・ろ過装置のろ材からはレジオネラ属菌、一般細菌とも不検出であった。
このように、循環式浴槽であっても設備構造の改善及び浴槽水の維持管理を徹底することで、ろ過装置のろ材も含めて、常時レジオネラ属菌を不検出の状態に維持できることが確認された。


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