Legionella pneumophilaの新たな接着因子の同定

レジオネラ感染に関与する遺伝子はすでにいくつか報告されているが、まだ完全に解明されていない。呼吸器上皮細胞への接着、侵入、細胞内増殖および他細胞への新たな感染などはレジオネラ感染が成立するのに必須なステップと考えられる。これまで、我々はlaiA(L.pneumophila adhesion molecule homologous to integrin analogue of Saccharomyces cervisiae)遺伝子がL.pneumophila 80-045株のヒト肺胞上皮II型細胞A549株への接着および侵入、A/Jマウスへの感染に関与していることを報告してきた。レジオネラゲノムプロジェクトデータベースでホモロジーを検索した結果、laiAに相当する遺伝子の上流に、laiAと類似性がある2つの遺伝子の存在が明らかになった。この2つの遺伝子の全塩基配列を決定したところ、これらの遺伝子はMycoplasma hominisのvariable adherenceassociated geneと高いホモロジーを示した。そこで、我々はこれらの遺伝子をノックアウトし、変異株を作製した。今後、これらの遺伝子が80-045株の肺胞上皮細胞への接着と侵入、マクロファージ系細胞内での増殖およびA/Jマウスへの感染成立に果たす役割を調べる予定である。


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