客船配管にレジオネラ属菌船会社幹部、書類送検へ【大阪】

2004/01/14の朝日新聞 朝刊によると、大型客船「ぱしふぃっくびいなす」(約2万6500総トン、旅客定員約700人)の乗客が船内の浴場でレジオネラ属菌に感染し、入院した問題で、大阪府警は浴場の水を循環させる配管内に汚染水が残留する構造的な欠陥があったとの見方を固めたという。運航会社の日本クルーズ客船(本社・大阪市)の幹部らが感染の可能性を予見しながら、配管やろ過装置の構造上の不備を改善せずに放置していた疑いが強いとし、府警は数人を業務上過失致傷容疑で近く書類送検するという。 同社は当時、全国各地の温泉施設などでレジオネラ属菌感染が問題になったことを受け、出航前の02年12月19日、初めて民間の検査機関に浴槽水の検査を依頼したが、結果が出るのを待たずに台湾クルーズに出航した。1月6日に同社に報告された検査結果では、浴槽内の水から国の水質基準の最大約1500倍のレジオネラ属菌が検出されていたにもかかわらず、翌日から讃岐路クルーズにも出航している。国土交通省によると、同社は問題発覚後、ボイラーの位置などを見直し、配管内に汚染水が残らないよう改善したという。

記事掲載誌 朝日新聞朝刊 掲載日 2004年1月14日 記事番号 454