浄水用の石で増殖の可能性レジオネラ属菌

2004/01/07の産経新聞 東京朝刊によると、公衆浴場の入浴客の感染死などを招いたレジオネラ属菌の問題で、全国の浴場で浄水用に広く使われている鉱石「麦飯石(ばくはんせき)」の使用上の注意を怠った場合、逆に菌の大量増殖を招く可能性が高いことが6日、大阪府の調査で分かったという。昨年1月に「日本クルーズ客船」(大阪市北区)の豪華客船の船内浴場で乗客3人が感染した経緯を調べる過程で判明した。厚生労働省もこの事実を把握、都道府県などを通じ公衆浴場などでの麦飯石の使用自粛を求めているという。 府によると、感染問題を起こした日本クルーズ客船の客船「ぱしふぃっくびいなす」の浴場では、水を循環させて使用しており、浴槽からいったん出てきた水を、麦飯石を入れたろ過装置を通して再び浴槽に戻していた。 問題発覚後、大阪府公衆衛生研究所などが調査したところ、麦飯石に無数に空いている小さな穴の内部でレジオネラ属菌が大量に増殖していることが確認されたという。 厚労省などによると、小まめに洗浄や乾燥、消毒を繰り返して使用すれば、レジオネラ属菌の増殖を招くようなことはないという。

記事掲載誌 産経新聞東京朝刊 掲載日 2004年1月7日 記事番号 451