入浴施設責任者を立件へ茨城のレジオネラ菌3人感染死

2001/11/16朝日新聞によると、茨城県石岡市の市営総合福祉施設「ふれあいの里石岡ひまわりの館(やかた)」で入浴施設利用者がレジオネラ菌に集団感染し、3人が死亡した問題で、同県警捜査1課と石岡署は、同館の当時の館長と職員、福島県いわき市内の施設管理業者の計3人を業務上過失致死傷の疑いで立件することを決め、今週中にも水戸地検に書類送検する方針を固めた。 被害者らが告訴していた石岡市の木村芳城市長と当時の福祉部長については、過失の度合いが小さいとして刑事責任は問わない方針だ。 調べでは、浴場の維持管理に責任を持つ立場の3人が、定期的な浴槽内の水の交換を怠るなど適切な浴場の衛生管理をしなかったとされる。このため、昨年4月の開館から同6月下旬までに、利用客45人がレジオネラ菌に感染し、このうち同市内の男性(当時73)ら3人がレジオネラ肺炎などで死亡する集団感染を引き起こした疑い。 患者はすべて同施設の浴場を利用し、菌の遺伝子パターンにも共通点がみられることなどから、県警は、職員らのずさんな管理と、集団感染の間に相当の因果関係が認められると判断した。 県などの調べでは、県条例などで公衆浴場の浴槽水は毎日入れ替えることが義務づけられているが、開館から2カ月半の間に同館内の四つの浴槽のうち、二つは2度、もう二つは1度しか取り換えていなかった。また、浴槽水をあふれさせ、水面のごみなど不純物を流す「オーバーフロー機能」もあったが一度も使われていなかったことも判明した。 県の検査では、屋内浴槽やサウナの計3カ所から国の指針で定められた目標値の90〜840倍の菌が検出された。

記事掲載誌   掲載日 2001年11月16日 記事番号 325