湯煙の情緒塩素で台無し*大量使用の温泉も*レジオネラ対策*「殺菌より清掃を」と道

2003/04/02の北海道新聞夕刊全道よると、宮崎県の温泉で昨夏、レジオネラ菌による死亡者が出てから、道内各地の施設は感染対策に躍起になっているが、監督に当たる道などは「塩素に頼るより、まず十分な清掃が大切」と指摘している。 「宮崎県で死亡例が出てから、道内の温泉地は確実に塩素のにおいが強くなっていますよ」。取材で道内100ケ所以上の公営温泉に入った、旅行ジャーナリスト小野寺淳子さん(39)はこう話した。たまたま居合わせた子供たちが「プールのにおいがする」と騒ぎ始めたこともあったという。 全国的にも傾向は同じ。日本温泉協会(東京)の寺田徹事務局長(48)は「ある温泉の利用客から、『脱衣所まで流れる塩素のにおいで、温泉の香りが消えて情緒が台無し』と言われたことがあります」とこぼす。 道によると、レジオネラ菌を殺すのに塩素は有効だが、浴槽などにこびり付く「ぬめり」を取るなど、清掃に気配りすることも重要だという。ぬめりはレジオネラ菌の格好のすみか。おまけに「ぬめりの中の菌に塩素は効きにくい」(保健福祉部)からだ。

記事掲載誌   掲載日 2003年4月2日 記事番号 139