フマール酸使い、レジオネラ殺菌県央研究所が発表へ=新潟

2003/04/04の東京読売新聞朝刊によると、コメやキノコに含まれる有機酸の一種で、食品添加物としても使われるフマール酸に、全国の温泉施設などで問題となっているレジオネラ菌を殺す働きがあることが、社団法人県央研究所の調査で分かった。 国の定める基準値を8200万倍も上回るレジオネラ菌も、短時間で全滅させるという。 フマール酸には腸管出血性大腸菌O(オー)―157の消毒効果があることを、研究所は以前確認しており、今年2月にレジオネラ菌への応用研究を始めていた。実験の結果、国の基準値を3000―8200百万倍上回るレジオネラ菌の場合、濃度0.1%のフマール酸なら一10分、濃度0.2%なら一15分でゼロに抑え込んだ。 現在、レジオネラ菌対策として一般に塩素が使われているが、O―157の実験では、フマール酸は塩素消毒よりも長期の殺菌効果が確認されており、研究所はレジオネラ菌についての効果の持続性の調査も近くまとめる。 フマール酸を使えば、温泉などの塩素臭を防ぐ効果も期待できるため、同研究所の高野雅志理事長は「レジオネラ菌対策の選択肢の一つとして提案したい。ジェット噴射機で配管掃除などに使ってもらえば消毒効果も高まるのでは」と話している。 ■ フマール酸 人体には影響がないとして、使用制限が設けられていない食品添加物。清涼飲料水や濃縮ジュース、冷菓、ゼリー菓子などに、リンゴ酸などと混ぜて酸味料として使われている。

記事掲載誌   掲載日 2003年4月4日 記事番号 137